私は、Apple端末を3台ほど持っています。
1台目は、MacBook Pro。2018年13インチモデル。 2018年10月に購入。macOS Mojaveネイティブ世代(厳密には出荷時High Sierraだったがすぐにアップデート)です。
2台目は、iPad Pro。2017年10.5インチモデル。2018年3月に購入。初代Apple Pencil対応です。
3台目は、iPhone 4S。まさかの2011年モデル。2011年下半期に購入。
見るからに一台だけ劣っている端末がありますね。
iPhone 4S古すぎ!!
ということで、今日まで7年以上iPhone 4Sを使っていると何が起こるのか、良かったことと悪かったことをまとめていきます。
iPhone 4Sを使っていてよかったこと
iPhone 4Sのカメラが意外といい!
iPhone 4Sのカメラなので、少し品質も落ちちゃうのか・・・?と思ったら、それは大間違いです。例えばこんな写真。
横浜西口五番街です。
はい素晴らしい。最近はもうカメラ機能が進化してTrue Depthとかポートレートとか言ってますけどそんなもんじゃない。少なくともガラケーには十分勝てる程度の品質の写真にはなっているのではないのでしょうか。
無駄なアプリが少ない
現在のiPhoneは、ヘルスケア、iMovie、ファイル、GarageBandなど、(あくまで使わない人にとっては)絶対要らねーだろっていうアプリがあると思いますが、そんなものはインストールされてません。その代わり、最初から搭載されているアプリでもiPhone 4Sの対応iOSはiOS9.3.5までなので、iOS10から搭載されている機能「iPhoneに最初から入っているアプリの一部を消すこと」はできません。
コンパクトなサイズのiPhone
現在のiPhoneは、歩きスマホが話題になっているためか、スマホの「マンモス化」が進んでいます。最新機種では文字も打ちづらい人もいるのではないでしょうか。でも大きくなったiPhoneは操作し辛いです。片手で文字を打つことに苦労している人もいるんじゃないのでしょうか。iPhone 4Sは、そんな心配も無用です。
イヤホンジャックが付いている!!
iPhoneの3.5mmミニプラグ対応イヤホンジャックは、iPhone 7の時代より廃止されました。ですから、イヤホンを使ってiPhoneの音楽や動画を視聴する際には、iPhone 7からは端子がLightning端子のものか、Lightning変換コネクタを使わなくてはいけません。
iPhone 4Sを使っていて損したこと
常に通信制限がかかっているイメージ。ネット・地図に大打撃
これはiPhone 4Sを使っている上で本当に致命的なことです。今やスマートフォンのほぼ全てのシステムはインターネットに継がないとまともに動きません。しかし、私のiPhoneのネット通信環境はものすごく遅く、Yahoo!のページをロードするのに確実に1分以上かかります。(Googleは比較的軽いですが、検索は厳しいでしょう)
他には、これの影響で地図アプリ(Apple作・Google作どれもでしょう)が使い物になりません。これはどういうことかというと、地図アプリを使う際に地図のデータ(画像)をいちいち読み込むのですが、地図データが全く読み込まれません。位置情報は機能しているので、位置を示す青い印があって、その周りには灰色のロードされない地図が広がるばかりです。
この写真では位置を示す青丸ですら表示されていません。
電話が繋がりにくい、スピーカーホンにしないと聞こえない
私は電話はほとんどしませんが、たまにする機会があります。受信状況・マイク・スピーカー、どれも劣化しており、電話はスピーカーホンにしないと聞こえません。たまにスピーカーホンでも聞こえなくなる場合もあります。やはり電話を日常的にする者にとっては向いていません。
AirDropが使えない!
写真をiPhoneからMac・iPadに写すのに重宝しているであろう、AirDrop。何とこのiPhone 4Sでは使えません。AirDropを使うには「iPhoneでは、iPhone 5以降の機種であることかつ、iOS 7以上に対応したデバイスであること」が条件としてあげられますが、残念ながらiPhone 5以前の機種であるために、その便利さを享受することは叶いません。iPhoneのカメラで写真や動画を撮っても、それらをMacに転送するには、Dropboxなどのオンラインクラウドストレージを利用する必要があります。
立ち上がりが遅い、バッテリー表示がおかしい、充電の減りが早い
私のiPhoneでは、充電が全くない時から立ち上がるのに普通に15分以上かかります。それから、0%から20%ぐらいに充電される時間と、そこから88%くらいまで充電できる時間はだいたい同じ感じであります。何ですかそれ人生の体感時間ですか?
しかも充電していても途中で充電が切れることがあります。
本当にバッテリーの劣化が著しく、電池も三時間ほど使ったらもう瀕死状態。これのせいで私はiPhone 4Sを持ち運ぶときには、常にモバイルバッテリーを持ち歩いています。PowerAdd製の20000mAh容量のものですが、結構使い心地がいいですよ。
充電プラグが30-pin!!
iPhone 5から現在までは充電に左側の「Lightningケーブル」を用いていますが、iPhone 4Sを充電するには、Lightningケーブルではなく、右の30-pinケーブルを使わないと充電できません。
昔のiPod、iPhone、iPadは30-pinを使用していますが、2012年秋より全てLightningに統一となりました。
たまにLightningプラグ対応Flashメモリみたいなのを見かけますが、ああいうのも繋がりません。繋ぎたいのなら30-pin to Lightningコネクタを利用するのがよろしいでしょう。しかし、変換コネクタを使用しても電力上の関係で対応できないことがあります。
ケースなど周辺機器が少ない
販売されてから7年もたちますし、周辺機器がなくなるのは当然のことです。近所の家電量販店に行ってもないです。しかし、いまだに主要駅の大きなヨドバシカメラには30-pinケーブルが売っていますが、2018年(もうすぐ2019年)に30-pinケーブルの需要があるのでしょうか。買われる方はAmazonとかeBayとかそういうので探すべきです。
Appが入れられない、iPadでもできる色々なことができない
iPhone 4Sは対応しているアプリがiOS 9.3.5までなので、最初のバージョンがiOS 10以降のアプリは使えません。また、最新版でないと安定して使えないアプリ、サポート終了しているアプリ、あるいは最新版がiOS 10以上なので、最後のiOS 9サポートバージョンで頑張っているアプリもあります。
昨今、スマートフォンはコンピューター化が進んでいます。お絵かき、写真編集もろくにできないでしょう。写真アプリ付属のマークアップ機能も使えません(コントラストの変更等は可能)。この数年間で、Appleは驚くほどの進化を遂げました。でも、バージョンがiOS 9で止まっているために、iPhoneやiPadでは便利に使える機能も利口に使えません。
画面が小さく、キーボードに面積を取られる。
よかったことの「画面がコンパクト」の裏返しになりますが、LINEなどで文字を入力する際に、キーボードが画面を占領してしまっています。こちらは、iPhone 4SとiPhone 8のキーボードの比較です。
明らかにiPhone 8の方が打ちやすそうですよね。そもそもiPhone 8・X以降が縦に大きいというのもあるのでしょうが。
また、二本指で押し込むとカーソルが移動できる機能を使うこともできません。
ストレージが少ない
残念ながら、iOSデータ容量が少ないので、写真や動画を取るのは不向きかと思います。iPhone 4Sは16GB, 32GB, 64GBのプランがありますが、私は16GBのプランにしています。しかも、4GBくらいiOSのシステム容量が占拠しているので実質使えるのは11~12GBくらいです。写真や動画を撮りまくっているとすぐにファイルがパンパンになります。気をつけましょう。
一方で最新機種のiPhoneは、ストレージ64GBが最低なので、動画を撮り過ぎても、たまに整理するくらいでちょうどいいくらいです。
動画を見る・ゲームをするのに苦労しそう
私はiPadを使うのでそんなことはしないのですが、動画を見たりインターネットにつなぐゲームをするには難があると思います。ロードをするのに普通の倍以上の時間がかかるでしょう。時々動画再生中に途切れてもおかしくありません。
ゲームのタッチ画面は小さくていいかもしれませんが、iPhone Xシリーズ・2018年型iPhoneでの「ベゼルレス画面」ではないので、小さすぎて逆に不便だと思います。
また、音楽が途切れることはあまりないと思いますが、それなりの負担がかかるのは間違いありません。
結論:生きた化石と化したiPhone 4Sは、今は使っていない。
他デバイスで事足りる。必要な際はApple純正を使いこなす
実は、iPhone 4Sは、現在使っておりません。私が使うには、あまりにもデメリットが大きすぎます。そもそも、MacとiPadさえあれば、私の場合は何も困りません。電話やLINEするときどうすんねんと。まず、私は電話する機会は乏しいのですが、その場合公衆電話を使うとよろしいでしょう。また、公衆電話はめんどくさいので、連絡なんてしない時もあります。私はiPadでしか解禁していませんが、この端末でLINEをするならモバイルバッテリーを持ち歩くと良いでしょう。動作は保証できません。
そして、重くなるので、LINEや無駄なアプリは入れておりません。iPhone純正の「メッセージ」アプリ(ショートメール)で家族とは連絡する場合もあります。こういうときに、iPhone純正のメッセージは決して捨てるべきものじゃなかったんだと、思い直されます。
買い替えの時・買い替えのプランについて
Apple信者からは、スティーブ・ジョブスが最後にデザインしたiPhoneとされているので、現役で使っているとさぞ珍しがられるのではないでしょうか。もちろん、私もそのようなデバイスを捨てたくはありません。
しかし、いくら粘っていても、iPhoneデベロッパーの門を叩こうとしている私が、iPhoneを持っていないとおかしいということで、この度iPhoneを買い換えようかと思います。しかし、ここで最後のiPhone 4Sで損するポイントがあります。それは、「(iPhone 4Sに対応しているSIMカード規格の)microSIMが(iPhone 5以降の)nanoSIMに物理的に刺さらない」のです。まあ前まで使っていたiPhoneのSIMカードを次の機種にさす無茶はしないと思いますが。
ですので、新しいiPhoneを買おうかと思います。最新機種のiPhone XR。それまではiPhone 4Sを使うことに・・・
脱線しましたが、iPhone 4Sを2018年まで使い続けるとこうなる、ということがお分かりいただけたら幸いです。
追記(2019年2月17日):iPhone XRを購入して変わったこと
iPhone XR を購入した今では、上記の不満もほぼ全て解消され、使い慣れています。
▼▼▼iPhone XR ガラスレポート
▼▼▼iPhone XR 使用レポート
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