私は仮面ライダービルドをあまりじっくり見ていないのですが、この作品は私が仮面ライダーというものに興味を持つようになった作品です。
平成ライダーの曲というのは歌うのが難しいし、英語の繰り返しが多用されています(特に二期)。特に仮面ライダービルドの主題歌「Be the one」に関しては音域が高くて歌うに歌われません。(日本語版においても)最後ほぼ英語だし。やはりライダーファンのグローバル化にも合わせているのでしょうか。
そんなBe the oneですが、2020年1月22日、こんなものが配信されていました。
カッコよすぎ。
もうこれが本編でいいんじゃね?
邦楽を英訳するという難しさ
やっぱり、日本語の曲を英語に訳そうとするというのは、言語構造が根本から違いますからね。「Sukiyaki」など、よっぽど有名な奴は訳されたり、あるいは、著名なジブリやJPOPとかの曲は非公式的に訳されたりしているそうです。
最近では英語版のが出て「Zenzenzense」だけ残すという芸当を見せたり、あるいは日本のみならず世界各国(特に中・韓・東南アジア)にファンがいるμ’sやAqoursの楽曲は、曲の数もファンの出身国も多すぎるのでいちいち英訳せずに日本語で流したりしているとかいう話ですが(ただ、ラブライブ楽曲などに関してはほとんどの曲に英語のフレーズやタイトルがある)。やはり日本の曲は日本語で聞いてこそ味が出る、と思うのも無理はありません。
ということで、英訳が難しい、できたとしてもなんだか不格好さが残ってしまう、日本語の曲ですが、そんな作業がまさか仮面ライダービルド公式で行われるとは。
Be the oneの精巧な英訳
このBe the oneに関しては、歌手のBeverlyさんが日本語を歌う時も英語なまりがかかっていたり、二番に「We will」といって日本語にシフトしたりしているし、最後には全部英語なもんだから、これ全部英語の方がかっこいいんじゃ?って思っていました。「明日の地球を投げ出せないから」とか中途半端に日本語なのなんだよって感じがありますからね。
その勘は大当たり。
今までいくつか邦楽を英訳した楽曲を聞いたことがありますが、これはその中でも秀逸。
(というか、そもそも英語に訳せる前提で作った…?それはないか)
We willの後にちゃんと動詞がハマってるし。私も昔に比べると英語の知識がついてきたので、意味もちゃんと理解できます。歌詞を見て、日本語版と比較しましたが、これほど正確に、クールに、また原曲の雰囲気を崩さずに完成された英訳があろうか!
変にずれるところがほとんどないし、歌詞がめちゃくちゃ洗練されている…!
そして、英語版でも安定のBeverlyさんの歌唱力。やっぱり英語の曲をいたわせた方がしっくりきますね。
動画もかっこいい
あと、PVもすばらしいです。文字の出方、空間構成が特にすごい。こんなアニメーション動画いつか作ってみたいですね。
サイバー空間に文字が出ているのが個人的には「Brain Power」のMVを想起させるのですが…
ちなみに、仮面ライダークウガの曲が英語になったことがあるそうですが、それはそれでかっこいいですけども、あれは日本語が一番いいなって感じです。
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