ゆめが丘ソラトスに行ってきました!

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どうも、Bundrailです。

世間では私のことを「鉄道好き」であったり「旅行好き」として認知していると思いますが、鉄道単体を取り上げるだけではありきたりの内容にしかできず面白くありませんよね。

私は鉄道や旅行だけではなく、都市計画・商業施設やそれに伴う人の移動をひっくるめて鉄道とかの公共施設や公共交通機関を楽しんでいるわけです。そのような中で、私の住む横浜市内に新しく、比較的大規模な公共施設ができたことはブログで取り上げるに値します。

それが、2024年7月25日にオープンしたゆめが丘ソラトスという大規模集客施設です。

ゆめが丘ソラトスの概要

相鉄いずみ野線の駅であるゆめが丘駅は、開業以来近くに下飯田駅がある以外は何もないという状態が続いており、草原や畑の中に高架の立派な駅があるといった状況が長らく続いていました。

しかし、平成から令和にかけて、このゆめが丘駅を都市開発しようという計画がおこりました。そのゆめが丘開発プロジェクトの中心的な商業施設こそが、「ゆめが丘ソラトス」と呼ばれる集客施設です。

相鉄線沿線では、今たくさんの再開発事業が進んでいますが、何もないところから作るのはここが唯一じゃないでしょうか。それもそのはず、ここは元々は市街化調整区域(都市開発が抑制されるべき区域)から市街化区域に移行した区域です。ゆめが丘の町区域施行もじきに行われるみたいです。

ゆめが丘では、ソラトス以外にも総合病院や住宅、マンションなどが立ち並び、まさに鉄道や都市と田舎が融合した新しい街の姿を見せることでしょう。

相鉄直通線のおかげで、東京の特に副都心エリアからも一本でアクセスしやすくなっております。ゆめが丘駅にはIC専用のソラトス直結の出口もできました。まあ既存の改札口の反対側なんですけどもね。

相鉄高架下のゆめが丘ソラトス3の建物

ソラトスは1・2・3という3つの棟に分かれており、1が1番メインの建物です。2は主にヤマダ電機などが入る建物となっており、2階以上は駐車場です。屋根のある道で連絡しています。ソラトス3は相鉄いずみ野線の橋脚の下にあります。

ソラトス1と2にはそれぞれ立体駐車場が付属しており、便利です。この辺り泉区というのは鉄道が2路線ありますが明らかに車社会でもあり、片側2車線の高規格道路である環状4号からアクセスしやすいようになっています。

このほかにも、相鉄ゆめが丘開発プロジェクトのPDFによるとソラトスや街区のサスティナブルな取り組みが紹介されています。

今回は、開業初日や開業直後の様子を私なりに見てまいりましたので、ぜひ見ていってください。

(一部写真は、混雑回避のために開業当日に撮影していないものがあります。)

開業初日の商業施設を歩く

開店前朝早くから多くの客が並ぶヤマダ電機テックランドゆめが丘ソラトス店、ソラトス2に属する

私は9時半過ぎに到着しました。もうオープニングセレモニーも終わっていて、駐車場前の車列も大混雑していました。ヤマダ電機は10時きっかりオープンなので朝早くから人がかなり並んでいます。みんな何時間前から並んでいるんでしょうね。

中に入って左へ行くと、広い吹き抜けが広がり、木の空間が感じられることがわかります。

敷地面積が広いので、3階までしかなくても本当にたくさんの店があり、しかも天井も広くて開放的的です。この敷地面積の広さと面積の活用っぷりをみると、イオンモールっぽいですよね。

このゆめが丘ソラトスにおいて非常に特徴的なのが、専門店が非常に多いと言うことです。食料は相鉄ローゼンが入り、衣服や靴、日用品などを大小規模様々な店舗があり、レストラン、フードコート、カフェ、書店、アミューズメントも完備した

外見はイオンモールみたいですが、テナントがたくさんあるという点においては、どちらかというと鉄道会社主導なので駅直結の百貨店らしさがあるというのも面白いポイントです。

1階・2階

1階は、東側が相鉄ローゼンなどの食品を買えるエリア、西側が服飾・生活小物などを買える店が立ち並んでいます。専門店から呼び込みの声がたくさん聞こえてきたのが印象的でした。惣菜店の集中レジのシステムは特徴的でしたね。レストラン街はフードコートとは違い当階にあります。

2階は、GUやユニクロ、無印良品など、見慣れたお店をはじめ、日用品や衣料などが多いです。上にあげた3店舗の面積がめちゃめちゃ広くて、無印良品は横浜西部最大級と銘打っています。と言っても、どれも東戸塚の西武百貨店に似たようなのがあるんですが、確かにこっちの方がレジもハイテクで、面積もちょっと広く、幾分か多くの物が売っているような気もします。

スタバとTSUTAYAが一緒くたになったブックカフェがあります。新綱島にも似たようなのがありますが、規模はそれの比ではなく、かなりたくさんの書籍を並べているように見えます。本当になんでも揃って飽きないですね。この商業施設のテーマの一つが知の探究なので、まさにそれを刺激してくれそうな買い物ができるところとなっております。

そしてこれです。店内からは相鉄電車が見えます。3階のトレインビューテラスや屋上の遊び場であるそうにゃんひろばは屋外にあるわけですが、実はここからでも、しかも暑さにやられることなく相鉄電車を見物去ることができます。他にも、文房具、フィギュアやガンプラ、児童向けのコーナー、そうにゃんのぬいぐるみや相鉄グッズなどがありました。開業日には、商談でしょうか、名刺交換をしている人も見かけました。総じて出来立てほやほやで新しい匂いでしたね。

3階・駐車場

3階にはダンススクール、写真屋アソブルというクレーンゲームや幼児向けの遊びの施設がある場所、おかしのまちおかなど、エンターテイメント性が強いエリアに見えます。フードコートには、コンセントや半個室のスペースがあるのが特徴的でした。

そして、映画館もついています。霊の如くマルチスクリーン。これもうイオンモールですね

ソラトス1付属の立体駐車場も見てみましょう。5階や屋上階は空いています。立体駐車場は、エレベーターや非常階段で行き来でき、M2階を含む5階と屋上まで使える7層構造です。私は残念ながらまだ自動車免許を持っていないのですが、道幅も広くかなり停めやすそうな作りをしています。開業初日でも5階まで行けばかなり空いていました。停めている位置がわかるランプもあります。買ったら駐車料金が安くなります。

そして、ソラトス1の屋上を見てみると…そうにゃんひろばではなく、太陽光パネルが見えます。この太陽光パネルはそうにゃん広場があるエリアからは壁で仕切られて見えないようになっています。なかなか凄まじいですね。表ではちびっ子たちを相鉄ファンにさせて、裏ではその資金的な潤いを活用して再エネに投資して環境保護とかカーボンニュートラルへの取り組みをアピールという構造が浮かび上がってきます。別にお金とスペースがあるなら再エネとか太陽光は悪いことではないですからね。むしろ有効と言えるでしょう。

地域交流拠点?

ソラトスの特異な点として、地域交流拠点と位置付ける施設が存在するということです。

その中でも特に面白いスペースが、1階のLive Kitchen SORATOSと呼ばれるスペース。ここでは、「料理教室やお菓子づくり、フードロスをなくす取り組みのアイデアなど、大人も子供も楽しめるワークショップや地域の生産者との交流などを開催」する場所であるということです。Peatixでの予約で、一つのイベントに結構な数の人(最大30〜40人程度)が入れるような感じがしますね。それだけのキャパシティがあるということです。

単語ひとつで表すとすれば「シェアキッチン」ということになるのでしょうが、これを見るにシェアキッチン以上の役割がありそうです。こんな施設は初めて見ましたね。あまりにも先進的すぎてもしかしたら続くか続かないかもわからないと思うので、料理や農業が好きな方は是非申し込んでみてください。

他にも、小さな催事場の空間が二つほど用意されており、この空間は他の百貨店等にもありましょうが、ここで期間限定の何かに巡り会えるといった可能性も考えられます。

開業初日とQBハウス

開業初日はどこも混んでいるので、髪を切ってうどんを食べて退散することにしました。ゆめが丘は全般的にどの店舗にもオープニングスタッフが専門店の前に立って接客してましたが、ここも例に漏れずオープニングスタッフがいます。

QBハウスというと、安く速く髪が切れる割には店舗がめちゃめちゃ狭いイメージですが、ゆめが丘のQBハウスは割とスペースが広く確保されており、8人分の座席があり、比較的快適に過ごすことができます。

メインターゲットは男性ということになると思いますが、女性や子供も使えます。私が来た時には3歳くらいの子供が髪を切りに来てましたね。

この店舗が便利なのは、QRコードで表示されるインターネットのページで自分が順番に当たっているかを確認することができ、店の外でも待つことができるということです。回転寿司チェーンと似たようなシステムですね。

券売機のシステムも先進的でしたが、将来はQR決済や交通系ICでも支払えるようになるらしいですが、一万円札を入れたら千円札が1枚ずつ出てきて一枚一枚撮らなければいけなかったのがギャップがあって面白かったです。

ゆめが丘ソラトス店は開業記念で箱ティッシュをもらえるキャンペーンをやっており、私は地下鉄で広告を見たので箱ティッシュのために髪を切ったのでした。しかもなんも言わなくてもくれました。本当に髪も長かったのですが。

なお現在このキャンペーンは終了しています。このキャンペーンの終了を待ってからの投稿になったのでこれほど投稿が遅れてしまいました。

他にも、各店舗開店に合わせて様々なキャンペーンが行われました。みなさん、特典はゲットできたでしょうか?

付録:ゆめが丘におけるロボットの利活用について

私は過去にニッサンパビリオンでこの手のロボットを見たことがありますし、最近はすき家やバーミヤン、かつ庵といった店舗の中でも配膳ロボットの姿を見ることができます。しかし、ゆめが丘のロボットの活躍ぶりはこれにとどまりません。

ゆめが丘開発プロジェクトの中では、ロボットによる自動配送サービスが行われると紹介しています。これ、近くフードコートだったりソラトスの館内全域で商品配達をするようになるるわけですが、これが将来的にはソラトスの商品をロボットがゆめが丘街区にお住まいの方のお宅まで配達してくれるようです。

それこそ、この地区にお住まいの要介護な高齢者などが、このサービスを用いてソラトスの商品を受け取れると言ったようなことが期待されます。すごいですよね。もしかしたら配膳ロボットとはかけ離れたにわかには想像し難い役割を果たすようになるかもしれません。

本格的なサービス開始は秋以降になってくるようですが、これが本格的に導入されれば、横浜市内でロボットの公道走行が本格的に行われるのはこれが初めての例になるのではないでしょうか?ぜひロボットが公道を走っている姿を近所で見てみたいものです。

今の日本、特に横浜市とかではどこもあらかた住宅地として開発され切っていて、むしろ無駄に終わってしまった開発プロジェクトもある中で、こんな近所に活気にあふれる街が出来ようとしていることに驚きました。

実際に、ソラトスの開業日には車や電車で多くの人が来場していて、ゆめが丘のこの新しいまちづくりに可能性を感じました。

他方、ゆめが丘には目ぼしい観光資源というのはあまりなく、言ってしまえばイオンモールみたいにただ買い物できる施設があるだけなので、相鉄の本線・新横浜線や東急線・都心の人がわざわざゆめが丘に遊びに来るかというとそうとは思えません。隣の区ですら求心力に乏しいでしょう。

しかし、ゆめが丘という街自体はそのベッドタウンとして価値があります。1980〜2000年代に開発した街並みがオールドタウン化していることも踏まえて、この開業はニュータウン開発後もやれ田舎だと言われ続けてきた

街区から少し離れたところは自然があり、街区も小さいのでゆめが丘からそのようなエリアに歩いて行くことができます。この街は、鉄道社会、車社会、そして来たるロボット社会に対しての準備がある街であり、まだ伸び代はあることでしょう。鉄道会社がやるある種のスマートシティ味を感じます。

この先、ゆめが丘が本当に繁栄するか、はたまた失敗作と呼ばれるかはまだ分かりませんが、今後の進化に期待したいところです。

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