御殿場線は、かつては東海道本線の一部でしたが、コースが熱海経由に変わると、徐々に衰退していきました。しかし、鉄道旅を楽しむには好適のスポットです。
御殿場線概要
御殿場線は国府津から松田・山北・御殿場を経由して沼津に至る路線です。もともと東海道本線の一部として1889年に開業しましたが、1934年に現東海道本線の熱海〜沼津感が全通したことにより御殿場線に改称になりました。その時は長距離特急もここを通っていたので、御殿場のきつい山越えをするために沼津や国府津で補助機関車をつけていたと言います。
全体的に富士山がよく見える路線で、松田から沼津手前までは東名高速道路・新東名高速道路・国道246号とほぼ並走するルートをとります。
電車は普通列車が30分に一本、また、小田急に直通している特急ふじさんが一日3本出ています。一部は沼津〜御殿場など短区間で完結する路線もあります。
御殿場線の車両
御殿場線の普通列車は主にJR東海313系によって運用されています。座席はセミクロスシートかロングシートです。
沿線概況
沼津〜御殿場
沼津駅では、御殿場線は基本的に5番線・6番線から発着します。
長泉なめり駅など、ところどころ改札がなく、切符が回収できない駅があるので、駅員さんが回収していたり、駅員さんが切符を売っているのも面白いと思いました。
富士岡駅付近です。左に見えるのは愛鷹山、右に見えるのは富士山です。しかし、富士山は霞に顔を隠しています。
よく初夢でみたら縁起がいいものとして、「一富士二鷹三茄子」があります。実はこの二鷹は愛鷹山が由来で、家康が足高山(愛鷹山)は二番目に高い山だと称しました。そう考えると、この景色もすごく縁起があります。
山の麓を横切る道路は、東名高速道路です。東名高速道路は、裾野から松田までほぼ並走します。
南御殿場駅の待合室です。プレハブみたいですね。地方では、こういうプレハブ小屋も珍しくなく、中には壁が3面しかないところもあります。
さて、峠越えの地点、御殿場駅に到着。標高は445メートルです。御殿場で乗客の殆どが降りました。ここでしばらくの停車があります。
御殿場〜国府津
さて、御殿場から先はかなりの急勾配。体が傾くかの勢いで下って行きます。昔は大変だったんでしょう。その時代を生き抜いたD52は御殿場や山北の公園に飾ってあります。
谷峨〜山北間が分かりやすいのですが、箱根側に目をやると、線路もう一本分のスペース、もう一つの橋梁、もう一つのトンネルがあります。これはかつて御殿場線が複線だあった名残で、戦時中に鉄資源の回収のため単線にされました。
山北には鉄道公園があり、桜が綺麗です。ここまで来たら峠越えはもう終わったと思っていいでしょう。
松田駅を過ぎるとすぐに、小田急線と交差します。左端の線路は特急ふじさんが通ります。
国府津駅では、御殿場線は3番線に発着します。
御殿場線は、自然の雰囲気が感じられる路線です。ぜひ沼津に来たら乗ってみてください。
国府津からは、普通列車で戸塚まで戻りました。今日は一旦家に帰って、次回からは、戸塚駅から西行きの旅を始めていきたいと思います。
連載記事の紹介【平成最後の18切符シリーズ】
この記事は、平成最後の18切符シリーズの連載記事です。ぜひ他の記事もご覧ください。第一回に、全ての記事へのサイトマップがあります。
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