瀬戸内海に縁がある私が初めて四国本島に上陸してみた!【今治港→松山】

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どうも、Bundrailです。ここは今治港。今日は弓削港から芸予汽船の快速船でやってきました。

私は、しまなみ海道のとある島にルーツがあって、たびたび祖父母を訪ねにこういった島を毎年訪れたりするものですが、四国本島に上陸したことがないんですよね。島を訪れるのに飛行機や新幹線、自動車など様々な交通機関を使ったことがあるものですが、いつも本州から入っています。

しかし、地域にもよりますが、これらの島は本州だけではなくもちろん四国との繋がりが強いものです。今日出発した弓削港がある弓削島は、因島や生口島からのフェリー(とゆめしま海道の橋を経由して入ると言うルート)がありますが、県的には愛媛に属します。それでもこの地域は愛媛側からは行きづらい愛媛な訳ですね。

弓削から今治までは1時間くらいかかりますが、道中の多島美は最高でした。世間は繁忙期なのに空いていたのにおどきましたが、おそらくは地元の通勤通学の人が主に使うということなのでしょう。

今治港は、松山の高浜にも引けも取らないくらい海上交通が盛んな場所です。伊予大島・伯方島・弓削方面を通って因島へ抜ける芸予汽船のほかに、周辺の小さな離島へ至る船、大三島ブルーラインフェリーやせきぜんフェリーといった船が大三島やとびしま海道の方面へ抜けており、西瀬戸自動車道のように本州と四国を結ぶと言うよりは、周辺の離島の最低限の利便のために1日に何本か本州あるいは四国へ連絡する船を設定してあげているといった状況ですね。

とはいえ、今日乗ってきた芸予汽船の快速船も最近1日8便から4便に減便されたように、過疎化や架橋・車対応フェリーによるモータリゼーションの波には抗えないところではあります。よく運行していますよね。

今治の旅客ターミナルの屋上からは、今治の街並みを一望することができます。今治城も見えますね。暑すぎるので、足早に今治駅に向かいたいと思います。

こんにちは、JR四国

今治駅につきました。結構栄えています。自転車乗り向けの施設があるのもさすが今治って感じですね。尾道市・今治市・上島町の各所にこうした施設が存在します。駅からは高速バスが各方向に伸びており、JRと競合している様子が見られます。

ここからは特急で松山に向かいたいと思います。ちょうど時間の都合がつくのが特急しおかぜ11号でした。

何と、今治駅は割と大きな駅なのに自動改札がありません。いまだにスタンプを押す方式。これは松山駅も変わりません。

特急乗車中に切符を確認されます。つまり、JR四国の特急に乗る際は3回切符を提示する機会があるということです。この便は伊予北条を通過します。

今治から伊予北条あたりまで列車は振子装置を用いながら80km/h〜105km/hほどで移動します。道中アンパンマン列車ともすれ違いました。乗車中の四国8000系はかなり性能が高いわけですが、カーブが多いので仕方ありません。30分間ふかふかの椅子の中でおねんねですね。正直眠かったです。四国チャイムで起こされました。

松山駅に到着。高架化直前の地上駅の風景を軽く見学して、私はスーツケースを持っていたので、足早にホテルにチェックインしました。

申し訳程度の松山観光

松山はこの間崖が崩落した城があったりダイヤモンドクロッシングがあったり美術館や大街道などの街並みがあったりする愛媛県の県都ですが、やはり1番目を見張るのは道後温泉でしょう。JR松山駅前から5系統に乗って終点の道後温泉まできました。駅前には有名な坊っちゃん列車も飾ってあります。

さて、実はこの日ご飯をろくに食べていません。朝飯はパン一枚、昼食も抜いております。せっかくなら松山のグルメを食べたいですよね。しかし、まだ食べられません。

これを見てください。道後温泉本館がめちゃくちゃ並んでいます。これを見てしばらく晩飯がないことを確信し、行列待ちで食べられるスナックが欲しいと、一六タルトの天ぷらをいただきました。200円とリーズナブル。

いつもは冷たいので食べる生地があったかくて新鮮な感触。美味しいおやつでお腹は少し満たされました。

道後温泉の泉質は単純アルカリ温泉、よく美人の湯と呼ばれるような、ひどい言い方をすれば日本のどこにでもあるようなありふれた温泉です。しかし、道後温泉は市街地から近く、道後温泉本館や道後公園を含む町の雰囲気や、夏目漱石をはじめ多くの文化人が愛した温泉で、文化的価値が高いことから有名になったのではないかと思います。

道後温泉の中心部に位置するのが道後温泉本館です。最近エアコンを導入したようですが、引き続き今でも夏の風物詩で簾がかかっています。

道後温泉本館には入場制限がかかっており、埒が開かないことを確信したので、本館ではなく別館で入浴。道後温泉の歴史をその名に伝える飛鳥乃温泉は、待ち時間がありませんでした。それこそ別館の方が安かったです。超繁忙期に道後温泉いっちゃダメですね。

こうして、飛鳥乃湯泉で入浴する運びとなりました。30分ほどで浴び終えましたが、夕食はどうしましょう。中日とはいえお盆の時期なのでかなり混んでいます。下手に頼むとお金がかかりすぎます。

意外な松山のソウルフード「三津浜焼き」

松山・愛媛県のご当地グルメには、鯛めし、じゃこ天、鍋焼きうどんなど様々あると思いますが、それだけに限りません。

やってきたのは、ホテルからほど近いフジグラン松山という商業施設。何だただのスーパーじゃないかと思うかもしれませんが、このスーパーは主に中国・四国地方でしか展開していないご当地スーパーです。ちなみに私の地元神奈川にもフジスーパーがありますが、こちらとは関係がないようです。

ここで安くなったローカルな食材を買うのもいいですが、それよりもいい選択がここにはあります。それが三津浜焼きです。

三津浜焼きは、松山市の北西・三津浜(みつはま)で発展したソウルフードで、お好み焼きの一種です。三津浜焼きは蕎麦が入っているなど広島お好み焼きによく似ていますが、いくつか微妙な違いがあります。1つ目に、麺を乗せる順番が違います。広島焼きでは先にそばのない生地の上で豚肉などを載せてひっくり返したテイストのものを作ってからそばに乗せるわけですが、三津浜焼きでは麺が先にあり、麺の上に先に豚肉などを載せてひっくり返します。そして2つ目、形も半分に折って焼いているというのも大きな違いです。

このフジグラン松山の小さなレストラン街の中にある「お好み焼き すみれ」も愛媛県でしかやっていないローカルのお好み焼きチェーン店です。関西風・広島風と並んで、さりげなく三津浜焼きが並んでおります。私は自己紹介などで好きな食べ物を聞かれた時は「お好み焼き」ということを決めているくらいには好きなので、ぜひ食べてみたかったのでした。

豚玉単品で1000円以下。学生にとってこれはありがたいです。安く、混雑も回避し、まあ待ったけど待たせすぎとは感じなくて提供も割と速かったです。鉄板が美味しさをそそり立てます。

材料を自分で作るタイプの放任主義な店ではなく、お店の人が作った出来立ての味なので、お味は非常に宜しいです。生地と卵とそばとソースの味が相待ってとても美味しい。程よくお腹が満たされる、スタミナがつきそうなお好み焼きを1日の終わりにいただくことができて、私は幸せです。次はあまり混んでない時に観光したいですね。

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