広島と愛媛に縁がある私が初めてフェリーで広島市に行ってみた!原爆ドームを見物【松山観光港→広島駅】

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ここは伊予鉄の郊外鉄道の終点、高浜駅からほど近い松山観光港です。高浜から連絡バスに乗り換え来ました。伊予鉄の車内券を買うほど急いでいたのですが、何とか朝の9時過ぎに着くことができました。伊予鉄は郊外電車もバスもSuicaが使えなくて苦労しましたが、この苦労も2025年4月からは無くなりそうです。

ここからは広島までいくことができます。昨日は船で四国辺縁の島嶼部から四国を目指しましたが、本日は船で四国から本州の広島を目指してみようと思います。

広島・松山航路には早い方と遅い方とがあり、安いけど2時間半かかるクルーズフェリーと、高いけど1時間ちょっとで結ぶスーパージェットとがあります。

今回は、クルーズフェリーで広島を目指し、そこから広島市街を観光する様子をお届けします。

瀬戸内海汽船

今回乗船するのは、瀬戸内海汽船のシーパセオです。出ていく車や人も多く、繁忙期の賑わいを感じさせます。おそらく車で乗船してる人も多いからでしょうね。松山からの徒歩乗船は3階からです。貨物輸送じゃなくて旅客輸送が多いことに驚きました。まあ繁忙期ですからね。

内装も新しく、雑魚寝席からお座席、リクライニングシートなどさまざまな座席があります。たくさんの人がいるので個別の紹介は控えますが、なかなか豪華な座席です。コンセントが各所に設置されていて、さすが2019年から運用開始した新しい船、需要をしっかりとらえています。

1階は車を止めて置く場所で、客席は2階、甲板が3階です。アイスと飲み物の自動販売機や、購買も2階にあります。既製品のお菓子や簡単なお土産のみならず、何とうどんなどの類も売っているのには驚きました。

何か買おうとしたところで、子供にものを買わせないように制止している様を見て、私も今回の旅行は貧乏旅行であることを思い出し、何も買いませんでした。酔い止めも購買も禁止する罰ゲームとなります。電気は取っていけますが、それだけで足るを知ることも大切です。ケチった分は台湾への旅費に充てます。

正直、夏でも日陰にあたっていれば航行中は風が当たって心地いいし、何より視界に余計な人間が入らないので変にイラつくことがなく快適です。ただ、喫煙所になっているので煙に気をつけてください。

今回、家族連れやグループの乗船が多く、寂しさや謎に苛立ちを感じてしまいました。なんででしょう。日頃の素行が悪いからでしょうか。まあいいです。潮風で頭を冷やしたいところ。

この船は途中音戸の瀬戸という非常に狭い海域を走行し、呉港に寄港。瀬戸内海の海運に触れてぼーっとしながら、広島港まで過ごしていました。

広島市街と原爆ドーム

さて、世界に2つしかない「原爆」と名のつく駅、原爆ドーム前停留所にやってきました。広電はSuicaが使えます。7系統に乗ると広島港から乗って、降りてすぐあの鉄筋とレンガ造りの建物が現れました。

広島の原爆ドームがすごいのは、市街地のすぐ横にあるということです。現在は市民の憩いの場かつ、世界遺産として世界中のどの国の教科書にも載るような世界的な観光地となっており、外国人や自撮り棒を持った人などが笑顔で写真を撮っています。でもその背景を知っていれば笑顔ではいられないことは、照り付ける太陽を見るより明らかなものです。思想の左右を問わず、さまざまな修学旅行生がここを訪れるのには、意味があるのだと感じました。

私は2年前に長崎の原爆資料館で原爆の怖さを思い知ったので、今回は貧乏旅行かつ繁忙期ということもあり平和記念公園や平和祈念館への来訪は控えさせていただきます。

その後、この原爆ドームを目に焼き付けた後に県庁やそごうなど商業施設がひしめく街並みを観察していると、いかにここが街の中心であるか、そしてどれほど戦後の復興が著しかったかを知ることができ、その栄えっぷりのインパクトに驚くものです。広島バスセンターからは、ひっきりなしに各方面への路線バスや高速バスが発着し、行き交う車やタクシー、路面電車も本当に多いです。

なおこの後、広島城を見ようとしましたが、規制に伴う大混雑につきスーツケースをしまう場所がなく、スマホの充電も尽きてしまいました。間違えて、広島駅に来るのが早すぎてしまったので下手に動くと旅程が崩壊する可能性があります。15時前に広島について、17時過ぎの新幹線に載るのは無謀ですよね。広島城にスーツケースをしまえるロッカーがないと思い込んでいたので、広島城の見物はあきらめ、早い時間の指定席に変更することも混雑のためまたあきらめ、おとなしく課題をしながら2時間ほど暇を潰し、3時間半かけて新幹線で帰りました。

今日は8月14日。親に荷物を持たせるわけにもいかないので私がスーツケースを持っていきましたが、移動祭りの日だったのでまともに旅行をするのは辞めて乗り物に送れないことだけを考えすぎることにしました。その結果、いきたいと思っていた場所も簡単に諦めました。もう少し身軽だったらこうはならなかったでしょう。私の疲労はこうも簡単に人を諦めさせるのに十分でした。

結局、スーツケースと重たい鞄を持っていると旅程が大きく制限されるということ、繁忙期のロッカーは全く当てにしてはいけないということを学びました。そして、旅程を飛ばしすぎることも、満足度を失うことにつながるのでしょうが、このようなにっちもさっちもいかなくなったときは、旅行を諦め、日常を早く取り戻すというのも手段としてありなんじゃないかと思いました。広島城はもうすぐ改築されるというので見れなかったのは本当に残念です。繁忙期の旅行は、本当に余裕を持って、ロッカーの位置も四つ以上目星をつけておくくらいやらないとダメですね。無計画だとこうなります。まあ松山が楽しかったからいいでしょう。何もせずに広島で待ちぼうけ、横浜まで帰りましたとさ。

まあ私はまた何かの折に広島にまた行く機会があると思うので、その際にリベンジしたいと思います。

最後に、広島中華そばかねよしで食べた広島ラーメンを紹介します。新幹線の駅ナカにあるんですが、15時半に入ったのでほとんど人がいなく快適でした。細麺でしたがみそ味も濃厚で良かったです。

それと帰りの乗車券です。有人改札が混んでおり切符を自動改札機の餌にしたため、ここに晒します。臨時の新幹線のぞみで帰りました。わずかな遅れも気にならず、自分の隣のB・C席には全く人が来ることがなかったので快適に過ごすことができました。新横浜駅〜福山は学割が効いていましたが、そこ以外はJR四国区間含めて効いていません。

つまり、まとめると東京、横浜、大阪方面からやってきて福山で降り、高速か自転車かバスか快速船を経由して今治へ抜け、JR四国で松山、松山観光港から船で広島、そこから新幹線で帰ったという経路になります。全ての名所をつぶさに紹介することはできませんでしたが、ともかくこのようなフラスコ型の乗車経路は、瀬戸内海の多島美や松山・広島など広島県と愛媛県の都会っぷりを満喫でき、四国や瀬戸内海の地理も深まることでしょう。改めてこのルートをお勧めしたいと思います。

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