終夜運転の電車に乗って鎌倉に初詣、藤沢に初日の出を見に行ってきた

旅行

みなさま、正月はいかがお過ごしでしょうか。ここは横浜駅です。ですが、旅の開始時刻がいかれています。

なんと現在の時刻は夜中の3時を回ろうとしているところです。ひとっ風呂浴びてここにやってきました。別の日の午後14時半に撮ったわけでも、野宿をしていたわけでもありません。

今日は2024年1月1日。側から見なくてもエクストリームお出かけオタクの所業ですが、私は横浜まで去年の終電と終夜運転を使ってやってきました。

消えゆく終夜運転

現在、サンライズ出雲・瀬戸を除いて、基本的に深夜を運転する旅客列車は運行されておりません。深夜帯は基本的に保線作業か、貨物のオンパレードです。

しかし、いくつか例外があります。そのうちの一つが大晦日から元日にかけての終夜運転です。成田山や鎌倉の寺社などの初詣に行く旅客や、高尾山や銚子の犬吠埼などに初日の出を見に行く旅客のために運転されています。

2019年以前は割と終夜運転をよくやっていたようですが、最近はどうも減少傾向にあるようでして、やらなくなっているようです。

コロナ禍により人々の様式は大きく変化しました。密を避け、客が乗らない電車は廃止するっきゃねえということで、終夜運転は多くの線区で復活しませんでした。

最近は鉄道、というか移動産業全般が下火となってきており、合理化を掲げてワンマン化・チケットレス化とか直通の廃止とか優等種別の廃止とかをするようになっているんですね。JRでも高崎線の籠原までや宇都宮線、常磐線などでも終夜運転が実施をされておりましたが、現在は臨時特急を除いてありません。仕方がないことです。

2023年から2024年にかけて、首都圏では、JR東日本、京王、京成、多摩都市モノレール、伊豆箱根鉄道の5社が終夜運転を行います。

終夜運転とまでいかなくても、京急や東急では終電を延長していつもより遅く走っていました。こういうのも広義の終夜運転に入ります。

ところで、終夜運転では普段見られないような珍しい行き先・運用が見られることがあります。今回では、横須賀線の横浜行きや、中央線の快速三鷹行き、京成の金町線〜押上線への直通列車がありました。

また、全長1035.4Kmにもなる大晦日では終日駅が営業しているため、途中の千葉駅や成田駅で改札内で一泊することによりこのルートをわずか150円で旅行することができます。

私は、今年は鶴岡八幡宮に行く前にこうした終電や終夜運転を見てきました。

夜型人間と終夜運転

私は夜型人間です。いつも夜の2時以降に寝るとかいう乱れた生活を送っているわけです。朝の薄明が見えた頃、やばいやばいと言って寝出したり、完徹してしまうことも珍しくありません。

こういう時、私はながら課題で時間がかかってしまったり、切り上げ時が分からなかったり、YouTubeを見ていたり、明日の予定が決められなかったり、どうしようもなく考えが頭の中を蠢いたりしていたりと、様々な理由で寝る時間が遅くなってしまいます。

でも世の中の多数派は朝起きて夜ちゃんと寝れる種族であり、やはり睡眠をおろそかにしてしまうのは良くないと思います。ひょっとしたら、今年は、進路を見つけることの次に大事な目標かもしれないです。

しかし、こと終夜運転の観測に関しては皮肉にもこの夜型の特性が有利に働いてしまったことになります。深夜でもあまり眠さを感じることはありませんでした。そもそも大晦日も12時起きですしね。

スラム街と化した横浜駅、JRは需要を過小評価したか

ど深夜の横浜駅は、まるでドヤ街のそれです。改札内の通路に人が座り込んで休んでおり、列車が到着する直前になるとホームは人で溢れかえります。

特にひどかったのが京浜東北線で、大さん橋の除夜の汽笛を聴きにきたと思われる人たちのせいで大混雑です。深夜2時代でもホーム上は満員、また遅延があったせいで大混雑です。平行する横須賀線(品鶴線区間)も京急線も終夜運転はやってませんからね。混雑は必至です。

一方横須賀線も横須賀線でひどい有様であり、ホーム上でも座り込みや酔っ払いがたくさんおりました。鉄道マニアの姿もありましたが、彼らは少数派です。

東海道線のホームは深夜時間帯一本も電車が来ませんが、解放されていたので、風が吹きさらして寒いのを我慢できる人たちがベンチに座るなどしていましたね。ここは閑散としていました。

今回実際に2023年から2024年にかけての終夜運転を見て思うのが、特に京浜東北線に関しては人が溢れかえっているようなことが起こっていたので、もう少し電車があっても良かったような気がします。横須賀線は京浜東北線ほどひどい混雑ではなかったですが。

では鎌倉に向かいましょう。乗車するのは3時5分発の当駅始発逗子行き普通列車です。珍しく10番線に停車しております。湘南新宿ラインの車両で来ました。

横浜3:05→鎌倉3:30 普通逗子行き

列車は15両も繋いでいるので流石に分散していましたが、各車両の座席は大体埋まってるけど空席がなくもないという感じでした。横須賀線は80分間隔の運行で、唯一この列車が運用を担当しています。

途中、次の日の始発列車の行き先が出たり、絶対に乗り換えられない乗り換え放送が流れたりするシーンが面白かったですね。横須賀線は自動放送切ってましたが。

鶴岡八幡宮

はい、ここから本題の鶴岡八幡宮参拝とへ参ります。鎌倉には3時半ごろに到着したのですが、実際に参拝しに駅を出発したのは4時ごろです。

10〜15分歩いて到着。人がたくさんいるものの、多くの人が押し寄せ密集などと、鬼のような混雑になってはおらず、すぐに参拝が行えそうです。

実際に参拝はあっという間に終わりました。起きているのが困難ですが、とても空いていて混雑嫌いの私には居心地が良かったです。深夜帯はおすすめですね。

私の初詣哲学

健康な生活を送れるように、いい人や仕事と巡り会えるように祈願してきました。

みくじや絵馬をくくるところもまだガラガラ。私はやりません。子供の頃は引いていましたが。

そもそも、おみくじというのは昔の人が編み出した神道や仏教を身近に感じてもらうためのゲームなわけですね。ガチャガチャと一緒です。所詮エンターテイメントに過ぎません。エンターテイメントだから金を取れるんです。

初詣に行くときは、その土地の神様のご挨拶だったり、初詣で神前で祈る行為を通して今年の目標を強く意識し神に祈ることで実現させていく。そうした意味合いがあると思います。

祈るというより、誓うと言ったほうがいいかもしれませんね。祈った内容を実現させるために最大限努力するけど、努力で補えない、縁などの部分を神に祈って良き運が来るようにお願いすると言ったあたりでしょう。

それでも、おみくじというかみっぺら1枚で説明できるような出まかせの運に頼らず、日頃の悩みが出てきたら、悩み抜きますし、神に誓った目標のためにしっかりと行動する必要がある、それが私のスタイルです。

でももし誰かと一緒に行って、周りの人が引いていたら引きます。

湘南モノレールで初日の出を見よう!

鎌倉からは本日の定期始発列車、横須賀線東京行きに乗車します。

4:57鎌倉→5:04大船

大船からは、これまた増便を行なっている鉄道会社です。湘南モノレールですね。車内は始発のくせに相当混んでいてその人気ぶりに驚かされました。

5時19分に始発電車が発車します。この電車は湘南深沢駅始発の電車なんですが、江ノ島方面へ初日の出などを目当てにする旅客のために大船始発に変更となっており、その送り込み運用も営業列車の湘南深沢始発の大船行きとして設定がなされています。

この混雑を見まして、非常に乗りたくないのですが、諦めて失うものは初日の出なのでちゃんと見ようと思います。ところが、大船駅の入り口から遠い大船の方は割とひどいこんざつではありませんでした。

足元が不安定で、めちゃくちゃ爆速で走るくせに満員電車なせいで外がわからず不思議な感覚です。満員ジェットコースターに揺られること15分。列車は湘南江の島駅に到着。

5:35大船→5:50(+1)湘南江の島

ご来光カモン

湘南江の島駅から海の方へ移動していくにつれ、東の空の奥の方が明るくなっていき、暁がスタートし始めました。急いで場所を見つけましょう。

このあたりで1番手頃にご来光を望めるのは片瀬海岸東浜です。出ると、すでにものすごい人影が。片瀬江ノ島駅に近づくにつれ多くの人が集っています。

特に波打ち際と砂浜の入り口の階段ゾーン、歩道に多くの人が並んでいます。複数人で来ている人が目立ち、ソロで行ってる人間は肩身が狭いです。

まだ着いたときは薄明の時間帯なので、40分ほど待ちます。寒過ぎますが、薄明の移ろいも綺麗ですからね。そのうちに、夥しい人で浜辺が埋まっていきます。

見えましたね!はるか東方より神々しく黄色い、眩しい光の玉が現れ、その光は人々の心を魅了します。心洗われますね。

改めまして、明けましておめでとうございます!この光景こそ我が日本の由来です。毎日ある天体ショーですが、日本人は特にこの光景に心騒ぎます。

これにてど深夜の限界初詣旅を締めくくることができました。終わりよければすべてよしって感じですね。

終夜運転、初詣哲学、初日の出など話が右往左往しましたが、鉄道で深夜にこのような限界移動ができるは大晦日から元日にかけてなので、ぜひ活用していただきたいです。加えて、2024年元日、初詣や初日の出などの行楽地に多数の人手が戻ってきたこともまた報告させていただきます。

また、反対側(西浜)では一富士二鷹三茄子の一角をなす富士山が赤く染まっていたので、最後にこちらの写真も掲載しておきます。初日の出同様、実際に見ないとその感動は伝わりませんね。

それでは、本年もBundrail.net 分霊コネクションをどうぞよろしくお願いします。整備が遅れていた収益化機構も本年中に整備いたします。

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