
私は最近、e-bikeとポダリング、そして輪行に耐えうる機動性に優れた自転車を探して、新しく運動と生活に使える自転車を探し求めていました。それで手に入れたのがこちらのRICHBIT CITY ASSISTという折り畳み電動自転車です。
ところが、一部の部品は中華市場のものだったし、国産ブランドに見せかけてよくある中国製の粗悪な自転車をリブランディングしたような感触を受けました。総じて不満点の方が大きい自転車となってあります。
そのため、私はレビューが少なく、高評価しかないこの電動自転車の評価に一石を投じるため、ブログを用いて発信させていただければと思います。
RICHBIT CITY ASSISTのメリット
この自転車には悪いところばかりでもないので、まずはいいところから素直にレビューしていけたらと思います。
1. 安い
なべて電動自転車は、性能を求めると高額になってしまうものですが、この電動自転車は安いです。まず、定価が12万9800円のところ、私はたまたま2025年9月にオンラインショップでやっていたセールで、9万9800円で手に入れることができました。
私もそうですが、13万じゃ割に合わないと思っていたものの、10万円なら割に合うと考える人も多いんじゃないんでしょうか。発売当初も行われていたし、今後も公式オンラインショップJP Stars Online Shopでは、期間限定セールがあるかもしれませんね。
2. (電動自転車にしては)軽い
この自転車は、重量が16kgほど(公式発表・バッテリー2kg含む)となっています。
もちろん電動を積んでいない軽量ロードバイクや一部の非電動ママチャリには負けますが、一般的なママチャリタイプの電動自転車だと、25kg前後となっており、大きく取り回しが効きにくいので、これはありがたいです。ただ、軽い分衝撃で車体が大きく揺れやすいですが、特に都市部で荒い使い方をしなければ問題にはなりません。
3. 優れた折りたたみ性能
この自転車の折り畳み性能は、他の自転車と比べても優秀で、70×65×40cm四方くらいしか占有しません。玄関の軒先、下手したら玄関の内側や机の下にすら置いておくことができます。自宅の収納スペースが限られている、超コンパクト収納を求められる方は必見ですね。

もちろん、ブレーキ位置などを調整する初期セットアップが手間だったり、組み立てや折りたたみ作業は慣れるのに時間がかかったりしますが、この自転車には力のない方でも工具なしで簡単に折りたためる機構がついていますし、セットアップ作業も工具がついているので簡単にできます。

また、この自転車は輪行向きであることもポイントが高い要因です。まず、三辺の和は180cmほどです。輪行袋を使えば電車にも乗れますし、公式サイトでは軽自動車にも入ると謳われているほどですから、自家用車のトランクにも余裕を持って収納することができます。実際に輪行に使ってみましたが、旅先での気晴らし程度にはなると思います。
4. SNS映えする見た目

ご覧ください。この自転車の見た目は町並みでこそ輝きます。スタイリッシュさ全振りの鮮やかな見た目です。晴天にて横浜市街地のアーバンな雰囲気と合わせたらSNS映えするかもしれませんししないかもしれませんね。
RICHBIT CITY ASSISTのカラーバリエーションは5色あります。その中でもスタイリッシュな黒と白以外は鮮やかな色が多くて、完全にオシャレに全振りしている様相。このように見た目と収納性に全振りした電動ミニベロというわけですが、だからと言って使い心地がいいとは限りません。
また、この自転車にはバッテリー持ちが長く、雑に走っても40kmはバッテリーが切れない(最大80km)という長所もありますが、バッテリーは重く、またこれから述べるデメリットにより長距離走行には適さないため、メリットが打ち消されています。安さと小ささといった問題では語れないのです。
RICHBIT CITY ASSISTのデメリット
1. タイヤが小さすぎる

この自転車のタイヤ直径は14インチ。他の自転車と比べてもタイヤが小さすぎます。ヤマダで試乗した時は静止した状態なので何も困らなかったのですが、いざ自分が漕ぐとなると事情は違ってくるものです。
私事ですが、以前は26インチの直径のタイヤを持つ自転車を所有しておりました。クランク長(ペダル軸の回転半径)も同じ(か4mm程度長い)、ギア変速はないシティサイクルで、電動はついていませんでした。でもそれで往復何十kmも走っていて、20km近くかけて大学に自転車に行ったことも何回もあります。ところが、そのタイヤの直径が約半分の14インチになると、1回転で進む距離は半分だし、ギア変速もないので運動量も倍くらいになるわけです。
そして、これまでよりもペダルを回す回数が増えることにより、膝の曲げ伸ばし(屈伸運動)の回数が増えて、最終的に膝が痛くなるんですよ。さらに、小径タイヤは、構造的に路面環境の影響を受けやすく、スピードも出なくて安全ではあるものの、走行が難しくなりやすいです。なんでこんなことになっているんでしょう。
もともと、このタイヤ・フレームは、こんなにペダルも漕がない・そもそもないし、膝が痛くならない設計でした。

RICHIBIT CITY ASSISTの車体は、先に発売された特定小型原付(2023年7月の道交法改正により新たに設けられた、16歳以上で運転免許不要で公道走行可能な小型車)の「RICHIBIT CITY」を流用して作られたものです。なのでペダルをこぐ必要はなく20km/hの速度で進んでくれます。Acalie社のこの手のモビリティは、電動キックボード特定小型原付モデルもあることからわかるように、基本的に「自家用LUUP」と思ってもらうべきです。LUUPといっても自転車型ですよ。
私の家の近くでは見かける機会が全然ないですが、東京に出社すると、LUUPに乗って通勤している人たちをよく見かけます。LUUPは、ほとんどの場合1〜2kmの道のりをいく乗り物で、まさに都内の「ラストワンマイル」の需要を一手に担っています。ところが、横浜市は、西区・中区の限られた地域以外は坂ばかり。たちまちビジネスは成り立たなくなります。そして、都内では短距離(ちょっと近くの駅まで行くときの距離)の基準が1kmだったのが、神奈川県東部の郊外でもう3km~5kmとかになってしまいまして、ラストツーマイルとなってしまうともう快適ではなくなるのです。端的にいえば、私の自転車のライフスタイルに合ってない価格です。
この手のモビリティの航続距離は長くても5kmで、その道のりも20〜30分はザラにかかるということで、平均時速はせいぜい10〜12km/hと見込んだほうがいいでしょう。感覚的にはランニングと同じようなスピードなんですよね。そしてその傾向は特定小型原付版のRICHBIT CITYでも変わりません。そして、それを前提にすると、RICHBIT CITY ASSISTは特定小型原付ならちょうどよかったものの、部品をそのまま電動自転車として転用したことによってオーバースペックとなってしまったのです。
2. 加速がすごいけど、速度は出しにくい
まず、この自転車は初速がすごいです。強烈な加速度で11km/hの世界へ引き摺り込んだ後、露骨に弱まります。まあこれは法律の電動アシスト規制もあるので、なんとも思わないんですが、体感加速度的には自分が後ろに引っ張られそうになるので、大胆だなあと思います。
この加速度はどこからきているかというと、やはり特定小型原付なんですよね。先ほども述べた通り、RICHBIT CITY ASSISTは、先に発売された特定小型原付版である「RICHBIT CITY」のフレームやアシスト機構・バッテリーなどを流用して作られたものであるかのように見えます。2023年7月の道交法改正により特定小型原付という出力を自転車以下に抑えた完全電動という免許不要で乗れる乗り物があるのですが、それに乗るんだったら、人力で漕いでも構造上24km/hしか出ないのもさることながら、法的にも20km/h以上のアシスト速度は出せないので、割に合っているのかなと思うのですが、当然既存の自転車の爽快感は失われています。
それにこのモデルは特定小型原付じゃない分、2kgの大容量バッテリーの本領を発揮できなさそうだと感じます。RICHBIT CITYでは5時間の満充電で30kmほどと、超短距離モデルにふさわしい航続距離ですが、RICHBIT CITY ASSISTの方は満充電で50〜80kmほどの航続距離があります。
3. 座席が固い

はい、かなり固いです。LCCのエコノミークラスの座席もびっくりの固さ。まあこの車両自体、先ほどから繰り返し述べている通り、設備的にも5km以上の中長距離の航行に適していないので、15分以内に降りてくれろよというメッセージを座席からも感じます。しかもサドルは後部反射板とサドルポストと一体になっていて、切り離しは無理です。もし気になる方はサドルカバーをつけてみてください。
4. 走行に安定性がない
安定性のなさは、やはりタイヤにも現れます。速度が出ないだけじゃないんです。やっぱりタイヤ径が小さく、しかも重心が高いので走行がぶれやすいです。それを如実に体感したのは、実は方向転換するときです。
自転車を乗る方は、狭隘道路をはじめとする一部のシチュエーションを除き必ず(実務上。道交法上は、所問わずすべての交差点で)二段階右折をすることになるわけですが、方向転換しようと体重を右に傾けようとするじゃないですか。回れ右の仕方が悪いと、自転車が左に浮こうとしてバランスを崩すということがありました。慣れればなんてことないかもしれませんが、望んだ通りの挙動ではありません。
さらに、安定性がないため、オフロードの道は引き返しますし、舗装から時間が経って、アスファルトでも凸凹している道は特に慎重になります。
ここまでは普通のミニベロや電動自転車に対する不満点が主でしたが、これだけがメインとは限りません。
5. 空気入れを買い直す必要がある
自転車の空気入れにはいくつかタイプがありますが、このモデルの空気入れは、一般のママチャリなどで流通しているイギリス式ではなく、アメリカ式の空気入れを採用しているので、別途空気入れを買わなければいけないのも私にとっては地味に痛いデメリットでした。ちなみに後述しますが私はこの自転車を買ってすぐに手放すことを決めたので、空気入れをそもそも買っていません(なので試運転中もひやひやしていました。本当は良くないけど)
加えて、このタイヤは、極小径タイヤを採用していますから、英式の空気入れはは口金に高さがあって、私がもともと家にあった自転車とはタイヤフレームと干渉してそもそも物理的に差し込めない状況。変換プラグも効かないのが難点ですね。
5. デフォルトのサイコンに関する説明が少なすぎる
説明書(11ページ参照)を見ると、国産のそれらしく安全のための注意書きが長々とあるのに、操作ユニット・ディスプレイの説明はたった5項目だけ。アシストの程度を変えられるだけでいいという方なら十分ですが、それにしても図体大きいなあと思うものです。速度表示やメーターはありがたいですが。
まあ構わないんですけど、設計上こいつの心臓ともいえようこの操作ユニットを置き換えるのは以ての外だし、外部のサイコン(サイクルコンピューター)を取り付けるスペースすらろくにありませんからね。拡張性ないなあと思う次第です。スマホアプリやスマートウォッチを代わりに使いましょう。
実はMボタンを連打すると、ODO・TRIPメータを始めとした各種設定が出てきたり、開発者向けの隠しコマンドがあったりしますが、そういった設定にはノータッチ。まるで何か隠し事をしているかのような態度です。
6. 警笛がうるさすぎる

これが、私がこの自転車を嫌っている最大の理由です。まるで日本の企画じゃないみたいに爆音が鳴ります。
しかも、許せないのが、この爆音を発するスイッチはライトのオンオフと同一のスイッチユニット・配線になっているため、取り換えもできないわけです。ライト自体は十分な明るさだと思いますし、夜間であってもタイヤに抵抗を受けることがなく走ってくれるので便利ですが、よく使うライトのオンオフと間違えて警音器ボタンを押してしまったり、あとハンドルに寄りかかったりことで押されて、たちまち100~110dB級の爆音が半径200mに轟くわけです。
そもそもこのボタンユニットの色も許せません。ライトのオンオフボタンの色が赤で、警音器ボタンの色が緑なんですが、色絶対逆ですよね。信号の色ということもあり、この手の色の文化的意味・イメージとして、赤が警戒で緑が安全という観念は世界共通だと思っていたのに、それを大きく裏切るインターフェースとなっていて、不満です。
こちらは、半径100m以内に民家がないような地点で人が周囲にいないことを確認した上で試験を行なっていますが、耳が痛くなりますわ。慣れの問題もあるかもしれませんが、不意に押された時は自分でもビビります。
日本では、道路交通法によって、自転車・二輪車で公道を走る際には警音器やベルの装着が義務付けられています。この法的傾向は地域差こそあれど80〜120dB程度の範囲の音量の警音器を車両に装着する義務があることは世界的に共通しています。でも中国や東南アジア、インドなど一部の国ではクラクション文化が根強いこともあって音量は大きくなりがち、100dBを下回ると聴こえない可能性すらありますからね。
ところが日本は、やはり相手を慮る文化であり、クラクションを無闇矢鱈と鳴らすことが法的にもモラル的にも禁じられています。警音器も典型的な中華製e-bikeのそれのように爆音が鳴るわけでもなく、市販されている和製メーカーの電子警笛も90dB程度のものが多く、下手したら風鈴のような音が鳴るベルで十分というケースもあるのです。車や二種バイクならまだしも、自転車で100~110dBは爆音にも程があります。まるで日本の自転車じゃないみたいですね。
実は中華製!?
このRICHBITの販売元のAcalieという会社は、中華人民共和国・深圳市のe-BikeメーカーであるShenzhen Xinhuanan Bicycle(ピンイン”Xinhuanan”は、漢字にすると新華南)の自転車を「代表代理店」として輸入しており、RICHIBIT自体もももともと新華南社のブランドです。EU市場などに売り出しているみたいですが、サイトフッターの連絡先を見てください、WeChat、電話番号は+86、中国大陸のものですよね。
しかも本家richbit.comの方は日本とは反対に自転車の販売を減らしているように見えます(公式サイトに載っているのに在庫切れのものばかり)。私の想像ですが、おそらくは、新華南社はAcalie社のBtoB専門OEM自転車製造ベンダーへの転向を目指し下請け・製造者との事業仲介をしている可能性があります。
やはり安かろう悪かろうだったか。日本製に見せかけて中華部品だったし、加速度、価格、爆音警笛からも中華の片鱗が感じられたものです。

なぜこれに気づいたかというと、例の爆音が怪しいと思って、この自転車のサイコン+爆音警音器の写真をChatGPTに見せて聞いたら、「このディスプレイとハンドル周辺構成は、RICHBIT CITY ASSIST や新華南製折りたたみe-bike系で共通の「KT-LCD3/KT-LCD4系互換」ディスプレイ+電子ホーンスイッチです」と言ってきたんですよ。
調べてみると、新華南社のサイトで全く同じスイッチを持った個体がいるじゃないですか。こいつからもあの忌まわしい爆音がなるんですね、わかります。また、このサイトではRICHBIT CITY, RICHBIT CITY ASSISTとサドルの形が酷似(=サドルポスト・後面反射板と一体型の可変ポスト)している自転車も売っていました。
また、KT-LCD3と検索すると、WEXPLOREという、これまた別の中国深圳にある会社のブランドの似たような形のサイコンがAliExpressで出てきました。全く同じ形ではないけれど、デザインなんて簡単に変えれますし、基盤も流用していてもおかしくないです(カスタマイズはAcalie社向けにされていそうですが、既製品である可能性も否めません)。要するに、ブランドは日本製なのに、部品は中華製ということです。完全に騙されました。

他にも、タイヤはKENDAという台湾のメーカーが製造したもので、バッテリーを開け閉めするための鍵もTUOXINというこれまた中国のメーカーが作っています(特定は難しいですが…)。ちなみに、防犯用のロックはこの自転車にはありません。あの手この手を使ってコストダウンをして、特定小型原付ブームに乗っかって大量流通させんとしているさまがわかるかと思います。
そういうわけで、ネット上ではメンテナンス体制が貧弱という噂も広まっていますが、それも実は製造のほとんどの過程が中国でおこなわれている、あるいは製造も国産だったとしても、確実に中華製の部品をふんだんに使って組み立てているということから考えると納得がいくものです。そりゃ、異国の無名メーカーの自転車部品に対応はしたくないし、完全対応している自転車修理店も増えているとはいえ、国産ほど充実しませんよね。
まあAcalie社の企業努力もあるしある程度は成功しているとは思いますが。よくこの車種だけで1500台も流通させましたよ。ヤマダ電機に「話題の電動モビリティ」としてこれが売ってありましたが、こんなもんヤマダ電機で売るなよと思いますけどね。なので、話題先行性に踊らされて買ってしまったんでしょうね。まさに安かろう悪かろうの典型です。
そもそも、製造国が明示されていない時点でおかしいんですよね。まともな日本ブランドだったら、「Made in Japan」が印籠として機能しており、どんな外国の粗悪な服や電気製品でも「Made in China」「Made in Vietnam」「Made in Bangladesh」といった表記を見受けることができるものです。私が前持っていた自転車ですら表面に「Made in China」と書かれていました。でも、この自転車は、製造国は車体や取説のどこにも書いていません。むしろ、「製造・販売:Acalie」として、巧妙に何か隠されていると思います。
こうして、型式認定取得済みなどと誇大宣伝・セールされていたこの電動自転車は、ふたを開けてみたら中国仕様で作られた可能性が高いゲテモノをつかまされていたという訳です。下手したらアシスト性能も、「本来は中国市場向けに作られたけど、日本の法規制に合わせてパワーをセーブするように改造している」のかもしれません。その名残があの加速度なわけです。
後悔とその後

私が手にした自転車は、法的にはおろか、性能的にも24km/h以上出ない超短距離向けの爆音中華自転車でした。正直、そんなに快適性はなく、買った自転車に少しだけ乗ってみただけで、乗車を諦めることになりました。
今回の折り畳み自転車は、折りたたみであるということ以前にタイヤが極小径なんですね。そこに全て引っ張られています。私は20インチ以上であれば長距離ライドもできて長く使えたと思います。ところが、この自転車は個人的に満足のいかない規格で作られてしまったわけでした。
全体的に特定小型原付でできることをそのまま移植したような自転車というイメージで、私にはデメリットが。買うならやっぱり特定小型原付の方が良かったかもと思いますし、どっちか買えと言われたら今なら絶対特定小型原付の方を買うと思います。行動範囲が著しく狭められるので、むしろすぐ手放させる決意をさせてくれてむしろありがたかったです。
先ほどから述べているように、自転車で行く場所が極めて限られていて、自家用LUUPが欲しいという方なら、この自転車はお勧めできますね。収納性にも優れていますから、特に東京23区部に住まうような方なら便利に使えるんじゃないでしょうか。ただし、爆音警音器、てめーはダメだ。

私は小さいころから横浜市の郊外に住んでいます。私の居住エリアは、全国的に見たら都会なものの、首都圏にしてはそんなに都会でもないところもあります。横浜市の郊外は駅間が広いし、特定小型原付(及び特小原付規格の自転車)で行くような距離は20分かかろうが歩いちゃいますしね。大学生のころ、バス代をケチるために大学の最寄り駅から大学まで1時間くらいかけて3~4kmの道のりを歩いたことが何度もあるのですが、正直3~4kmくらいは歩くぜと意気込む人が持つ自転車じゃないと思います。正直歩いた方が疲れません。さらに、減便しつつあるとはいえ近所のバスも田舎に比べればかなり便利に使うことができます。
私が去年まで実施していたサイクルライフでは、家の周りの道をあらかたポタリングして、大学と家の間を始めとした長距離ライドにも何回か積極的にチャレンジしていました。そこで、20km以上の旅路にも意欲的に挑戦したくなったのです。この自転車は1年前にパンクしてから一度も乗ってませんが、買い替えた暁にはさらに長距離を便利に乗れるようにし、その気になれば、輪行でワープできるようになるとより便利に、より遠くに行けると感じたのです。
幸運なのは、私は大学生ではなく社会人となるので、実はこの自転車に乗ることがほとんどないため、見切りをつけて手放す覚悟を早めにできたということですかね。社会人としてキャリアアップしていく過程で、車に振るのか電車に振るのか分かりませんが、どのみち10万超の投資は無駄となるなと思いました。ただ、また時間的経済的余裕ができれば、自転車趣味を復活させてもいいのかもしれませんね。
スポーツをやっている人はこのくらいの投資をしてもやりがいがあるからいいんでしょうが、さすがに乗ってて苦しくなる自転車は使い続けたくないですね。私はネット通販マジックとブランディングに騙されました。UXもUIも悪い自転車のせいで、自転車趣味の復活すら挫かされましたね。
結局、あまりにも許せないので、届いて10日程度で、ゆめが丘に撮影しに行った後あとその足で売却しました。この記事は売却完了後に書いています。3万円で売れました。7万の赤字ですが、海外への中古転売の市場があり、私も学びになって次から慎重にチェックができるのならまあ良いのですが、明らかに私の家計には大痛手になりました。
なお、こんなザマのため空気入れも輪行袋も購入しておりません。自転車はすぐ売りましたが、自転車保険は年間契約してしまったので、近く自転車に何かしらの形で乗りたいですね。
こうして、私のサイクルライフ復活の兆しは遠のいたのでした。皆さんも折りたたみ自転車を買う際は本当に自分のライフスタイルに合ってるかをよく確認してください。

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