台湾・台北に上陸!とりあえず台北101に登ります【2024夏台湾#3 1日目】

旅行観光

ここは台北駅。日本で言うと東京駅みたいな、多くの方向への列車が乗り入れるターミナルです。駅が迷路になっているのも相変わらずですが、看板と方向感覚さえしっかりしていれば大丈夫だと思います。ただ、日本と違うのは、これは台北駅に限りませんが、地べたに座っている人とかホームレスの数が多いということですね。適度に警備員が指導してましたが、正直私は日本の新宿歌舞伎町を見ていないのでなんとも比較ができないところではあります。台北だと西門がこれに対応する形になるのでしょうか。

台北駅近くには日本の車両の展示があります。LDK50型と言って、元々ナローゲージ(762mmの特殊狭軌)区間の台東線の軽便鉄道で走っていた機関車で、太平洋戦争以後は日本国鉄から台湾国鉄に管理が移り、1985年の狭軌(1067mm)改軌まで使用されたようです。

当時は看板を見ても何を言っているかわかりませんでしたが、旧国鉄のつながりを感じさせるような古い車両であることはわかります。

今回の最初の目的地は台北101。とりあえず高いところに行ったら見える土地全部行った論法です。

言葉や通貨は違うけど、使っている文字は一緒だし、セブンイレブンやファミリーマートも含めて日本の資本がたくさん入っています。そんな中でまずやりたいと思ったのが、台湾で日本食を食べるということです。

・まだ旅行に来てる実感がない

台北市街を一望「台北101」

駅を出て、空を仰げば、見えるのが台北101。台湾で最も高い建物です。建造当時は世界一高い建物でしたが、現在はドバイのブルジュ・ハリファであったり、東アジアでも中国大陸の上海タワーや深圳の生命保険会社の本社ビル、韓国ソウルのロッテタワーなど、これよりも高い建物がいくらかあります。

それでも、このタワーは基本的に台北市内のどこからでも確認することができ、タワーの上からは市中を見渡すことができるという街のシンボルとなっているビルであります。

地下1階から5階は商業施設となっており、私の知らない高級ブランドなどが立ち並んでいて、なかなか気が引ける雰囲気です。最上階は5階にあり、ここにある券売機で入場券を購入可能。台湾ドルで600元(クレカ手数料なしで2700円ちょっと)と、かなりの値段を取られます。なおこれはインバウンド値段みたいで、台湾の国民などは身分証提示によりもう少しマシな金額で登れるみたいです。

すぐに上まで登ることができました。このタケノコのような建築・建造には、日本の熊谷組が携わっており、またこの世界最速級のエレベーターも東芝製ということで、こんなところにも日台友好の風を感じることができます。

5階から展望台のある89階まで、表示されているように1010m毎分(時速60.6km)のスピードで一気に駆け上ります。この記録はギネスに登録されていたこともありました。天井の星空を眺めながら到着。

上にやってきました。ここからこのレベルの高さで市街を覗くことができます。高さ的にさっき松山空港に着陸する前に飛行機から見た風景とも似てるように感じます。4車線の道路も見えてかなり栄えているようなところ。

正面が台北駅の方向。なんかガスってますね。淡水の方面など、あまりよく見えないようです。そのガスっぽさは、今回は雨雲だとのちに分かったのでした。

ランドマークタワーもそうですが、台北101は夜景も綺麗であり、この時間に訪れることができれば最も元を取れると実感できるのではないかと思います。ただ、高いので、よほどのことがない限りもう登らないとは思いますが。

ウィンドダンパー

日本と同じ地震大国である台湾では、こうした高い建物の耐震設備が非常に重要になってきます。そのための設備として、展望台の階に、ウィンドダンパーと呼ばれる設備があります。

例えば地震や台風がこのビルを襲った時、揺れに対して逆側に揺れることで揺れを軽減します。

この機構はアメリカのトランプタワー(トランプ・ワールド・タワー)であるとか、もちろん私の地元にあるランドマークタワーにも仕組みこそ違えどこのような免震機構はありますが、両者ともこれらの設備は一般人が簡単に見学できるような場所には置いておらず、このように簡単に見学できるのは台北ならではの経験だと思います。天空の売店はこの系統のビルならどこにでもありますが、日本生まれの制振機構であるダンパーの展示は必見です。

ウィンドダンパーはカナダ、台湾、フランス、イタリアの科学者と協力して作られたということで、4カ国の国旗が掲げられています。

毎度不思議ですが、複雑な歴史を抱えながらも台湾の国民の多くは自分の国の国旗をこの青天白日旗をモデルに建国の父である孫文がデザインした、この赤と青と白の3色の旗であると認識していまして、島の重要施設であったり国籍を示すものとして台湾国内のいろんなところで掲揚されています。本来義務教育や日本で売られている教育用玩具・地球儀などでは台湾という国はないものとされており、台湾情勢について理解が深まるまでこの旗は存在しないものとして認識していました。しかし実態は中共とは全く別の政府が台湾を統治しています。その事実を多くの大陸人も知っているはずです。本当に日本でいう性教育みたいなタブーを受けていますので、無知なせいで処女や童貞を失うときに動揺するみたいな驚きがあります。まあ今回私も台湾・海外旅行に関する童貞を捨てることとなったわけですが。

この後行く高雄や旗津でもそうでしたが、台湾国籍の船には必ずこの中華民国国旗が掲げられています。台湾の船舶が日本とトラブルとなるケースは、一応あるようですが中国大陸のそれよりは遥かに少ないです。基本的には、「台湾有事は日本有事」のスローガンからも感じられるように、日本と台湾が同格に扱われています。

なお、最初のウィンドダンパーの写真は下が奈落であるように見えますが、88階に黒い床があるだけで、奈落ではありません。一方、91階へ上り下りするための階段は、非常階段の遥か400メートルほど下まで見渡せるもので、本当に奈落があるようです。

それがその91階です。あまりうまく撮れませんでしたが、現状これより高いところへ行くことはできませんので、ここから上を眺めるばかりで帰ることになります。台北101ということで、ここからさらに10階分あるのが信じられませんね。この先すぼみの塔は、塔の直下からは確認できず、市外から眺めるか、この91から見るからしか確認ができないものとなっています。この91階も係員が1人で監視できる西側と南側のエリアしか開放していませんでした。

ここは外国なのか?やってることは日本と変わらない「一蘭」

上階にいたのはたったの20〜30分で、正直コストパフォーマンスはよくありませんでしたが、台北観光レベル1の体験としては最適なんじゃないでしょうか。

庇のある空中通路から連絡して横につながる街はクインズスクエアみたいな感じでポケモンセンターやくら寿司など日系チェーンを含む多数のお店が立ち並ぶということで、地下鉄板南線の市政府駅までスカイロードで繋がっており、再開発によって大規模な商業施設街が並んでおります。

そこを横に並んだところで、見つけました。一蘭は台北に出店しているので、ぜひ食べてみたかったのでした。しかし並びすぎです。本来小籠包の専門店である鼎泰豊が並びすぎであるということでこちらを昼飯の候補としていたつもりでしたが、店員と中国語で会話するのはごめんだということで、コミュ障を発動して逃げ出しました。鼎泰豊は日本で食べようと思いますが、結構高級そうな感じがするので食べる機会がいつになるかはわかりませんが、美味しそうなので帰国してから食べてみたいものです。

突然、雷鳴が響きます。屋根の下に避難したら大雨が降ってきたり、鼓膜が壊れるほどの轟音と雷雨で建物から出る気を無くしました。

台北101の地下1階は東京ソラマチみたいに庶民的なフードコートやスーパーが並んでおります。私はそこの一風堂のラーメンを食べました。

一風堂は台湾でも、比較的どこにでもあります。日本と味の違いがよくわかりませんがでもそれこそ日本食を食べている実感があると言うものです。

そういえばこの台北101は日本人ばかりですね。文字も同じですし、日本語表記も併記してあるところばかりです。観光地ということもあり展望台やフードコートなどところどころからは日本語が聞こえてきます。高いビルに登るくらいなら東京や横浜でもできます。食ってるもんも日本で食ってんのとほぼおんなじ味がするわけです。全く海外旅行をしている感覚がありません。台北市庁舎の中にある台北探索館への探索も忘れてしまいましたし、この天気じゃ探索できようもありません。しばし雨宿りですね。

これじゃいかんですわ。困ったことに、次回紹介しますが、この日泊まったホテルも日本語対応でした。

連載記事:2024年夏台湾旅行

第1回記事付属のサイトリンク:

海外に行っても価値観なんて変わらない?それでも行くべきところのみに絞ってみよう【2024夏台湾#1】 | 分霊コネクション (bundrail.net) | ※サイトリンクの位置に飛びます

コメント

タイトルとURLをコピーしました