台湾の日系ホテルに泊まってみた!【2024夏台湾#4 1夜目】

宿泊施設旅行

台湾で最も困ったのは、右側通行のせいで方向感覚が狂うことです。日本と同じく左側通行なもんだと思って、ホテルの方向と180度反対の方向へ行ってしまいました。なんか基幹バスの行き先が変だなとは思ってはいましたが、それで地図を見て、自分が間違っていることに気づき、正しい方向へ向かうことができました。

た、MRTの電車が左側通行だと思って反対側のホームへ行くエスカレーターに乗ったら、右側通行の列車が入ってきて戻れずに電車を一本逃すというミスがありました(台鉄と高鉄は左側通行なのでそのようなミスは起こり得ないでしょう)。しかし、今回泊まるホテルはそんな異国の緊張感から解放させるホテルです。

私が1泊目に予約したのは、ホテルサンルート台北というホテルです。店員は中国語(マンダリン?)を使っていらっしゃる方でしたが、中国語訛りの日本語であれこれ対応してくれました。台湾の中国語(台湾華語)って、おそらくわかる人が聞いたら北京や上海、香港などの訛りとはまた違うものがあるのでしょうが、私にはよく分かりません。

エレベーター内広告。ホテルサンルートは相鉄ホテルズグループ

このホテルの最も特徴的な点と言えば、ホテルマンが日本語に完全に対応しているということ。それもそのはず、このホテルは相鉄ホテルズグループの仲間です。最近は台北都心に日系ハイエンドビジネスホテルが相次いで開業していますが、このホテルは依然昔のスタイルと値段を保っており、都心に近く日本人にとって便利なビジネスホテルでありながら日本円換算1泊1万円強と、割と常識的な値段で宿泊することができます。やっぱり日系のホテルだからなのでしょうか、海外サイトよりも楽天トラベルで申し込んだら割とお得でした。

台湾の日系ホテルのおもてなし

まずホテルに出入りする時の挨拶から私を日本人だと認識しており、ホテルの説明書きなども日本語だらけです。ここは最低限安心して寝はぐれないだけの宿泊設備を整えていて、アメニティも寝巻きがないなど不足する点はあるかもしれませんが、冷蔵庫もポッドも金庫もあります。

部屋はこんな感じ、どうやら私に部屋をアップグレードしてくれて、ベッドが二つある部屋になりました。しかも窓側で、目の前の道路(民権西路)が見えます。これは面白い。

写真は窓側から撮影しており、奥左は入り口で、右はユニットバス。このホテルは2人で泊まれるので、必要最低限の装備です。

また作業用のデスク。パソコンを置いて作業したり充電したり食事したりと便利ですが、テレビがありますが、台湾のテレビ局のみならず、なんとNHKの衛星放送も入ります。私がつけた時はプロ野球のナイターをやっておりました。

また、係の人に今日の夕食はどうなさいますかということでもらった付近の地図。なんと日本語版をお渡ししてくださいました。ただ施設は全部中国語表記なのであまり変わらないような気がしますが、はま寿司など日本の資本も入っている様子がわかります。

本当に日本人を意識しているんだなという感じがします。やはり日系のホテルに泊まっておくと、言語面やサービスのクオリティをたんぽしているということで日本人に親切なところが多く、もし中国語ができなかったとしても安心です。こうしたホテルは、韓国やハワイ、グアムなど日本人が行きがちな外国の都市に大体あり、日本人で英語や現地の言語に自信がないという方は大体こういう日本語が通じるところへ泊まっておけば間違いはないと思います。

ホテルにほど近いお手頃サイズの夜市・晴光市場

さて、私は当初松山の饒河街夜市に行く予定でしたが、わざわざ行っても、安寧に食べられる場所がないとやりづらいと思ったわけですね。そしたら、ホテルマンが先ほどの地図でもってホテルの近くに市場があると教えてくださいました。晴光市場というようです。

台湾の夜市は、例えていうなら、毎日お祭りの屋台を出して、住民(または、観光客)向けにお買い得な商品を提供していると言った感じでしょうか。

で行ってみると、妖しい雰囲気ですねえ。様々な色と光と匂いが作り出すこの刺激…強すぎます。臭い。下水道の臭いはあまり気になりませんが、肉が腐った(発酵された?)臭いとか、漢字で臭豆腐と書かれた見るからにヤバそうな食べ物を売ってたりして、日本では規制が入ってもおかしくないレベルの悪臭が台湾では普通にあります。これが夜市で最も辛かったですね。

でも、この街を歩いていると、都市を維持するのがどれだけ大変なのかが分かります。台湾はトイレもトイレットペーパーを流すべきではない、ゴミ箱に捨てるべきとされていますからね。日本の都市の綺麗さにある種の異常さまで感じます。

人気の店は行列ができているので、かなり悩んだのちにとりあえず空いてそうなところから小籠包を買いました。この時初めてまともに店員と大学で習った簡単な中国語で会話をして、「中国語で買えた」という喜びとようやく海外旅行をしている実感を得たものです。しかしコンビニは話さなくても買えます…

さて、持って帰ってきたのがこちらになります。小籠包八個入り(NT$110)と台湾ファミマの加糖の麦茶(NT$20)ですね。

店員が箸を渡してくれませんでして、しょうがないので洗面所に2本セットであった綿棒を箸の代わりにして食べました。写真右下の綿棒です。小籠包の味はまあ悪くないかといったところ。見てくれは悪いですが味は蒸したてを提供しているということもありまあ悪くない味わいです。私がまだ台湾の料理に慣れていないのでレポートもあまり上出来とは行きませんでしたが。

後台湾式の麦茶の味は独特で、日本の味覚に慣れていると初めてでは驚くものです。砂糖を入れまくった紅茶が麦茶になったような感じでしょう。美味しいけど水で薄めたい味、やっぱり日本の無糖のお茶が好きですし、私の味覚ではこの小籠包には合いません。

さて、昼間食べた日式博多ラーメンのせいでまだ小籠包の一部がお腹に入らなかったので、松山エリアを散歩しに行って、お腹を空かせましょう。

松山・饒河街夜市

台湾には、沢山の夜市があります。台北以外の地方都市、これから行く高雄にも夜市がありますが、台北もところによっては、例の如くとんでもない悪臭を撒き散らした食べ物もあるにはあるようで、嗅覚過敏を自覚されている方は要注意です。

ちなみに私は匂いによって鈍感か敏感かが大きく変わりますが、夜市の匂いは苦手です。ただ地元の人は慣れてるんでしょうね。

ここは饒河街(じょうががい・ラオフージェ)観光夜市。MRT・台鉄松山駅のすぐ近く、基隆河のほとりにある大規模な夜市です。先ほどの夜市はとても小さく、100メートルほどのアーケードの一角に屋台を出しているみたいな感じでしたが、こちらの夜市は500メートルほどの長い道のりにあります。

その終端にある建物がこちらの慈祐宮。1757年に創建された、道教の神・媽祖を祀る建物です。道教は台湾では、儒教や仏教と並んで主要な宗教です。

この基隆河やこの建物の近くに店が立ち並んでいるのは、清朝統治時代に、今の台北から基隆を抜けて宜蘭方面へ抜けるための主要な物流ルートとしてここ松山近くの基隆河が用いられたということで、この地は昔から繁栄しています。媽祖は航海や漁業の女神ということで、海運にゆかりのある場所というわけでやはり祀られています。それで昔から市場ができていたんですね。

また、今回は行きませんでしたが、松山駅の南側にある五分埔は、服屋さんがいっぱいあるショッピングストリートらしいです。横浜でいう元町エリアみたいな感じですかね。分かりませんが。

とにかく、皆さんも夜市に行かれる際には、人混みと悪臭に気をつけてください。私はこの後、匂いがきついので足早に撤退しました。

次回は、ついに台北を一旦離れ、高雄・台南エリアの観光へと移ります。

連載記事:2024年夏台湾旅行

第1回記事付属のサイトリンク:

海外に行っても価値観なんて変わらない?それでも行くべきところのみに絞ってみよう【2024夏台湾#1】 | 分霊コネクション (bundrail.net) | ※サイトリンクの位置に飛びます

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